2009年07月31日

No41 点描6000系(1) “6014Fの準特急”

これから折に触れ、6000系の日常を点描していきたいと思います。
なんと言っても、もう半年あまりの余命ですから…

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   ▽ 準特急「高尾山口」行きとして出発を待つ 6014F
                       新宿駅3番ホーム  21.7.30 ▽
                             
6014Fが、30日はご覧のように準特急の運用に入っており、元気な姿を見せていました。
この日はなんと、6415Fを従えた10両編成の華麗な姿での活躍、鋼鉄製ボディーに鞭を打ちつつ、炎天下の多摩地区を快走しました。この日は関東から東海以西で全国的に真夏日になり、暑い、暑い一日でした。私も出勤途中に6014Fの準特急と出会い、熱く燃えてしまいました。

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  ▽ 端正なたたずまいの正面マスク  「6764」の銘板も誇らしげ ▽

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  ▽ 折り返しの僅かな時間 さすがに日中は、新宿駅でも“閑散” ▽

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  ▽ 6564車 アイボリーホワイトとコーポレットカラーがよく似合う ▽

最近私は、車両中心だけでなく、ご覧のようにルーズショット、ロングショットで全体を入れ込んだ撮影を心がけています。
ホーム案内表示など、駅の各種の施設や乗客の表情、そして乗客の衣服やスタイルも時代を表す大切な小道具となります。最近流行の昭和30年代の写真集なども、そうした時代背景が見て取れる画角、被写体、雰囲気などが、資料的価値とともに、人々の郷愁を誘ったものと見られます。                                                                                                             
                                                                                                                                                              41-5 6764運転台後方.JPG    
                                                                     
                                                                                                                                                                 6000系の運転台後ろの“かぶりつき”体験もあとわずか。

シンプル、簡素すぎる運転台に、初めて登場したワンハンドルに驚いたことをよく覚えています。

京王初のその操作に見入った時から、もう何十年が経ったことでしょうか…



▽明大前を目指す6764号 下り方先頭車          21.7.30 ▽



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   ▽ 6014F 真夏日、最後の夏の活躍!?  明大前駅 21.7.30 ▽

さて6014Fの今後が気になります。
9000系10連の増備が続くと、次は6014Fでしょうか。6013Fの時も、最後の花道が準特急であったと知りましたが、さもありなん…です。
各編成は、廃車ぎりぎりまで営業に付くと思われますので、撮影の観点からすると、全く気が抜けないですね。8連ばかりに気を取られていると、ある日突然2連が…、という展開もあるかもしれません。動きがあった時、機敏に撮影が出来ないサラリーマンには、辛い日々が続きます。

私は原則、通勤時の朝か午前だけ(夜は酩酊…)、または土曜、日曜しか撮影が出来ません。そのため、少しのチャンスも逃がすまいと考えて、ブログの写真は全て“携帯電話カメラ”で撮影しています。
余談ですが、“携帯電話カメラ”でこんなに写真が撮れるとは思っていませんでした。5000系世代の私は、時代の変化に驚くばかりです。

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2009年07月30日

No40 伊予の国で吹く“3000系の風”

40-1 3000系の活躍 渋谷駅.jpg
  ▽渋谷駅での3000系の姿もあと僅か               21.7.3 ▽

最近の井の頭線の話題といえば、“1027Fのボディーカラーの呼称”と“レインボーカラーが継承されるのか否か”ということでしたが、これらが解決した今(1027Fカラーリング報告参照)、今度は3000系の行く末やラストランの動向などが気がかりですね。

このうち3000系の行く末ですが、3020〜3029F編成のTc1-M1-Tc2の30両が四国、松山の伊予鉄に譲渡され、8月から順次運行を開始する予定です。キャッチフレーズ的に申せば、“3000系の風、伊予の国で再び”ということでしょうか。
伊予鉄といえば元京王の2010系、5000系が活躍していることで知られていますが、これに3000系が加わり京王3世代一同の活躍と相成りたいところですが、残念ながら3000系の導入で各車は廃車され、3世代揃い踏みの活躍は実現しそうにありません。

ところで3000系は、すでに北陸鉄道、上毛電気鉄道、松本電気鉄道、岳南鉄道で第二の人生を歩んでおり、今回これに伊予鉄道が加わることになります。引き取り手のない6000系に比べれば、18メートル級の小型車両、1Mでの駆動が可能、冷房装置付きなどの要件が地方鉄道のニーズにちょうどマッチしたという事でしょうか。
幸せな3000系が起こす風は、あと半年あまりです。

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   ▽明大前駅 上りホームに到着した3000系  
          こうした光景も間もなく見納めとなります  21.7.22 ▽ 
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2009年07月25日

No39 “車両考現学(3)”〜運用番号の表示〜

行先表示のフルカラー化で、お話をもうひとつ。
「運用番号」の表示のお話です。

井の頭線では、これまで運用番号は行先表示とは別の位置に表示されていましたが、新車1000系20番台の行先表示のフルカラー化に合わせ、運用番号も「行き先表示スペース」の中に一緒に表示される方式に変わりました。

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 ▽1000系20番台車のフルカラー行先表示では、運用番号も併記 
    列車種別・行先の冒頭に「07」と表示されている   渋谷21.7▽

フルカラー化で視認性の高まった行先表示と一緒に併記された数字は一体何を意味するのか。
当初は利用者の間で戸惑いがありました。写真の「07」ならともかく、「03」や「04」の表示では、井の頭線ではホームで通常アナウンスされている「3扉車」や「4扉車」の略号と思った利用者も少なからずいたはずです。何をかくそう私自身も、最初はそう思いました。

この数字は行先表示や列車種別、ドア数などとは一切関係ない、利用客には不要なものだということは、程なく利用客自身が自ら学習することになるのですが、しかしどうしてこのような紛らわしい併設表記となっしまったのでしょうか。

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もともと運用番号は関係者だけが知れば良い情報であり、本来は一般のお客様が注視する行先表示とは別の位置にあることが望ましいものです。
それが証拠に、1000系の00番台車では、運用番号は行先表示とは別に車体中央左側にありました。この位置であれば、お客様はほとんど運行番号を意識することはなく、戸惑うようなことはありません。



▽1000系00番台車の運用番号
   表示。前面の中央左側にあり、
  行先表示とは分離されている▽

たかが運用番号の表示で何をそんなにとお思いの方もいらっしゃるかもしれません。京王はきっと、LEDのフルカラー化に際して、行先表示と運用番号の一体化を図り、設備設置の効率化を図ったものと思われます。しかし小さい数字ですが、オレンジ色のため、これが以外に目立ちますね。

そういえば各社を見ると、この現象は京王だけでなく、他社も新造車や地下鉄との相互直通乗り入れ車では同様の表示がなされており、時代の流れであることが分かります。
JR中央線では、なんと四桁の数字とアルファベットが行先と一緒に表示されていますし、小田急の「多摩急行」に至っては、行先表示と全く同じ大きさの数字二桁とアルファベットが表示されていて、初めて見たときにはびっくり仰天します。決して褒められる傾向ではないですね。皆さんはどう思いますか。

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  ▽小田急「多摩急行」の行先表示 
     行先と同エリアに大きな運用番号が…    21.7.25下北沢▽ 

この小田急の例を見ますと、井の頭線1000系20番台の行先表示と運用番号の一体表示は、それなりに抑制が効いた可愛らしいものに思えてくるから不思議ですね。

京王線では、都営新宿線直通の9000系は1000系00番台と同様に行先表示とは別に前面中央左側にさりげなく運用番号を表示しています。そのほかの列車では運用番号の表示はなく、すっきりとした前面は好感が持てます。

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   ▽ 列車種別が左、行先が右 不要なものは一切ない8000系
        すっきりした列車前面は優等生的存在  21.7  高幡不動 ▽

最近の鉄道車両は会社が異なっても、仕様の共通化などで魅力が減少しつつありますね。利用客からみれば、運用番号などではなく、トレインマークの復活など、乗るのが楽しくなるような楽しい話題に期待したいところです。
これは少々、話の展開のしすぎかもしれませんね。

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2009年07月21日

No38 6000系 あと半年のラストラン

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  ▽普通列車で活躍する6015F  聖跡桜ヶ丘           21.7.18 ▽

6000系の終焉が、いよいよ迫ってきました。都営地下鉄新宿線直通乗り入れ車が6月に消滅し、7月に入ると9048Fの新造車登場に合わせ、ついに地上線用の6013Fも廃車、解体の道を歩みました。

この後も1カ月から1ヶ月半に1本程度で9000系の新車が配備されれば、計画通りに21年度、6000系は全廃となります。
本線の8+2編成や9000系8+6000系2両の準特急を始め、基本の普通列車運用はもとより、イレギュラーの5+5の10両編成準特急、かわいい4両特定編成の動物公園線での特定運用、競馬場線の平日2両の活躍
などなどが、まもなく過去の光景となります。
なお、井の頭線の3000系と違って、6000系は今のところ、他社への譲渡は全くないということです。

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 ▽動物園線専用の6022F  動物たちの微笑みもあと僅か 高幡不動▽

さて6000系の廃車が進むと、後継車両の問題が重要なテーマとなりますが、動物公園線や競馬場線は7000系が後任に、他は新造9000系がその任に当たることになりそうです。

今後年末から年始、年度末は6000系を追いかけるファンで沿線はフィーバーすると思われます。そうなる前、まだ8両編成が健在な今年の夏休みこそが、じっくりと撮影する最後の機会かも知れませんね。6417Fのように、2両編成ですが先月検査出場したばかりの“美人”もいます。
夏雲や多摩川、花火大会との組み合わせ、秋には最後となる競馬の臨時急行に走るかどうか、それにススキに包まれる高尾線、冬には北野や京王片倉付近での富士山や夕暮れとの競演、そして年に1〜2度ある多摩地区での銀世界を走る雄姿が撮れれば最高ですね。
あっ、それから、車内からの“運転台ビデオ”も今のうちですね。6000系同士のすれ違いなど、日常の姿が貴重な光景になりつつあります。

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▽夕暮れの北野駅にて 向こうには後継の7000系が… 21.7.19▽


6000系、最後の活躍−。
皆様の熱い想い、懐かしい想いを記録する機会は、もうそう長くありません。

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2009年07月17日

No37 1027F “オレンジ姫”は「オレンジベージュ」と命名、在来ベージュ車は塗り替えへ

38-2 ベージュオレンジと命名された1027F.jpg
 ▽ 「オレンジベージュ」と命名された1027F編成 21.7.12  明大前 ▽

15日、京王の「京王お客様センター」に、1027Fに関して以下の問い合わせを行いましたのでお知らせします。
「京王お客様センター」は、京王に関する利用客からの問い合わせ、意見、要望等を受け付ける窓口で、駅ホームの時刻・路線図掲示板でその存在、電話番号が一般利用客に公開されています。

問い合わせでは、私が
・井の頭線の30年来の利用客であること
・鉄道ファンであること
この2点を明確に伝えた上で、以下2つの質問をしました。

(質問)
(1)井の頭線に“オレンジ色”の電車が入りましたが、これは何色と呼称するのですか。
(2)“レインボーカラー”7色をやめて8色になったのですか


この質問に対して、極めて丁重にお答えをいただきました。
その内容について、私のブログへの掲載を伺ったところ、快諾をいただきましたので、以下にその概要をお伝えします。

【京王お客様センターの回答】
・1000系の新型電車(20番台)の導入を契機に、車体カラーの呼称を変更します。
・ただし、これまでの“レインボーカラー”の考えは変えません。
・今回から、車体前面色と側面ラインカラーは、別々の呼称とします。
・車体前面色は以下の通りです。
  ▽ブルーグリーン
  ▽アイボリーホワイト
  ▽サーモンピンク
  ▽ライトグリーン
  ▽バイオレット
  ▽オレンジベージュ
  ▽ライトブルー
・車体側面のラインカラーは以下の通りです。
  ▽グリニッシュブルー
  ▽キャメルブラウン
  ▽チェリーピンク
  ▽オリーブグリーン
  ▽ジェンシャンパープル
  ▽パーシモンオレンジ
  ▽マリンブルー
・なお従来からの「ベージュ」色の編成、1006F、1013Fは、今後「オレンジベージュ」色に塗装の変更を行います。
・カラーの呼称変更について、特段の公表、広報はいたしません。

以上が京王の回答です。
係りの人はとても親切、真摯な対応で、好感を持ちました。

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 ▽ 存在感のある1027Fの“オレンジベージュ”色 
        右は1028F  最新鋭の2編成の競演 21.7.12 明大前 ▽

37-3「オレンジベージュ」へ塗り替えられる1013F.jpg
  ▽ 近い将来、「オレンジベージュ」に塗り替えられる1013F。
       1006Fも同様措置となる。             21.7.12 明大前▽


*以下は私から、このブログをお読みになっている皆様へのお願いです。


「京王お客様センター」は社会に公開された存在で、利用者はどのような問い合わせも可能ですが、とはいえおのずと節度と限界があります。
今回私は、利用者とファンの立場を明確にした上で、上記の2つの質問だけを行いました。

・なぜ1027Fはベージュではなく突然オレンジ色に変わったのか、なにか手違いやトラブルがあったのか、その原因は何か、などと聞きたいと思うのも人情ですが、そうした質問は個人的な興味心は満たせても、京王にしてみれば不快なことであり、ましてや“オレンジ色”でサービス低下が発生したわけでもないのですから、京王が利用者に対して負う企業の社会的説明責任の範囲を超えています。
・また、従来のベージュ色をどうしてオレンジに塗り替えるのか、その理由は何か、いつ頃どの編成から始めるのかなども、同様の理由で踏み込みすぎた質問と思います。

したがって、回答をいただいた後、さらに質問を畳み掛けることもしておりませんし、むしろ気持ちよく即答してくださった姿勢に感謝し、充分な回答をいただいたという心境でした。沿線利用者、及びファンの視点、立場での質問、回答としては、過不足のない内容を答えていただいたと判断しています。
当ブログの記事を題材にし、さらに踏み込んだ質問を京王に行うことは差し控えていただきますよう、協力をお願いします。

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2009年07月14日

No36 “車両考現学(2)”〜行先表示LEDA〜

前回は行先表示のLED化の変遷について述べましたが、今回はLEDのフルカラー化に関して、少々気づいた点について記してみます。

それはフルカラー化に際して行われた列車種別色の変更と、利用者に対する広報です。
LEDのフルカラー化に際して、特急はこれまでどおり赤を踏襲、準特急は赤からオレンジ、急行は赤から緑に変更、快速・通勤快速は紺を踏襲、各停はオレンジから白に変更となりました。また優等列車の種別は、文字のみの表記から、それぞれの色をベースとした長方形の台座に白文字で表記する方式に見直され(準特急は黒抜き文字)、一段と視認性が高まりました。
一方で準特急と急行、各停では表示色が変わりました。このうち急行は赤から緑へと劇的な変更となり、当初は利用者の大きな驚きというよりも、戸惑いを誘ったはずです。

35-1井の頭急行従来LED.JPG
 ▽井の頭線急行種別表示 これまでの従来型LED表示では「赤」色 ▽

35-2 フルカラー急行表示.JPG
 ▽ 新型フルカラーLED表示では劇的に「緑」色に変更 ▽

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  ▽ 側面行先表示 3000系の方向幕から「赤」色が定着 ▽

35-3従来LED 側面急行表示.JPG
   ▽ 従来型LEDの急行種別表示も「赤」色を継承 ▽

37 フルカラー井の頭急行表示.JPG
  ▽ 新型フルカラーLEDの急行種別表示 「緑」色に変更された ▽

まず井の頭線では、急行は長年「赤」色表示でした。それが昨年から登場した1020Fシリーズで突然、優等列車や速達列車のイメージに直結しない、さらに赤とは正反対の「緑色」へ変更されました。しかもフルカラーLDEは、これでもか、これでもかというように光り輝いているので、お客様は当初、驚きと戸惑いを隠せなかったはずです。

一方京王線では、「緑」色といえば新線新宿経由都営地下鉄線乗り入れ列車の行先表示色でした。京王線の利用客は、「緑=都営新宿線直通」として、緑色を都営地下鉄直通の「機能色」として捉えてきたのです。その緑色の役割が根本から変わり、新宿線直通ではなく、「列車種別」の急行を表す色に変更となりました。こちらも事情を知らない利用者は、当初違和感を抱いたはずです。

37-6 フルカラー地下直通急行.JPG
  ▽ 都営地下鉄直通急行 急行種別が「緑」、行先が「白」へと変更 ▽

たかが行先表示の色使い、なにをそんなに…と思うかもしれません。しかし色はイメージだけでなく機能の役割を併せ持っており、鉄道車両の行先表示では直感的に内容を伝達する、重要な役割を果たしています。
京王としてはおそらく急行の種別色について、行先表示LEDのフルカラー化に合わせて、ホーム等にある路線図や時刻表が「緑」色を表示し、実際の車両では「赤」色を表示している不一致状態を改善する狙いがあったものと推測できます。つまりサービスの改善という認識であると思います。

37 路線図.JPG37 路線図 色凡例.JPG
  ▽ ホームや車内に掲出されている路線図。急行は「緑」色で表記 ▽

37-7 フルカラー急行新宿.JPG
  ▽ 路線図や時刻表に合わせて、実車の急行表示が「緑」に
     若い人には、赤色より新鮮に映っているかもしれません ▽

目くじらを立てるほどの話ではありませんし、京王線の都営地下鉄乗り入れ急行では、フルカラーの利点を生かして「急行」表示と「都営新宿線直通」表示を交互に掲出するなど、きちんとした対応がなされています。

37 フルカラー急行本八幡.JPG37 フルカラー地下鉄乗り入れ.JPG
  ▽ 緑色の「急行」表示と「都営新宿線直通」の表示を交互に掲出して
    注意を喚起 ▽


いろいろと述べましたが、折角「京王ニュース」や車内や駅に掲出する「To be Your Best」などの広報媒体が利用者に定着しているのですから、“行先表示器のカラー化と、それに合わせた列車種別色の見直し”ということで、お客様の視点に立った説明をしてもよかったのではないかというのが、私の少なからずの気持ちです。

さて慣れと言うものは恐ろしいもので、「緑=急行」の違和感はだいぶ薄らいできましたが、それでも井の頭線は、方向幕と従来型LEDの“赤急行”と、フルカラーLEDの“緑急行”の二刀流がしばらく続きます。

37 3000系急行.JPG37 従来LED急行.JPG37 フルカラー井の頭急行.JPG
 ▽ 井の頭線の「急行表示」 しばらくは“赤急行”と“緑急行”の二刀流▽

時あたかも京王線、井の頭線は、9000系や1000系の増備が続き、また行先表示のカラーLED化だけでなく、列車内のLED案内表示器の増設、ドアや入り口ステップに黄色帯の設置、網棚や吊り手の低位置化など、様々なサービス改善に努めています。客室内の窓ガラスの紫外線対策については、今月の「To be Your Best」のPRポスターで広報されていますが、これら諸々のサービス向上計画について、まとめてお客様に説明する時期に来ているのではないでしょうか。
フルカラーLED行先表示を見るたびに、きめの細かな広報の必要性を思うこのごろです。

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2009年07月09日

No35  6410Fの痛々しさ

きょうの6410Fは、日中、準特急の運用で活躍していました。

35-1 6410新宿21.7.9.JPG
  ▽ 6410の準特急  新宿駅3番線ホームにて 21.7.9 ▽

6410Fといえば、去就が心配される6000系電車の中で最も車体外観の傷みが激しい車両ではないでしょうか。6410、6860号とも、車体側面の鋼鉄製窓枠が湾曲し、波打っているのが、肉眼ではっきりと認められます。
35-2 6860側面21.7.9.JPG
▽6860号の窓枠のへこみ 肉眼でもはっきりわかり痛々しい 21.7.9▽

車体外板のへこみ、そりなどは、古くは終戦直後の戦災復旧車、以後でも昭和40年代までの旧型鋼製電車には、当時の国鉄や私鉄で数多く見られました。しかし、さすがに近年では、なかなかお目にかかることは出来ない珍しい存在です。
それだけ6000系は古強者ということですが、間もなく引退まじかの存在ともなれば、より一層痛々しく見えます。京王電車鋼製車体の終焉のひとコマとして、いつまでも記憶に残りそうです。

35-3 6860+9000系新宿21.7.9.JPG
  ▽6000系+9000系の併結準特急 あといくばくかの光景
                           新宿駅3番線 21.7.9 ▽

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2009年07月05日

No34 京王電車“車両考現学(1)”〜行先表示LED@〜

33- 9000系フルカラー行先表示 21.6.28笹塚 .JPG
 ▽9000系 “フルカラー行先表示”の世界 21.6.28   笹塚駅にて▽

最近の京王電車は、行先表示のフルカラー化、ドアなどに黄色帯の新設、網棚や吊り輪のバリアフリー化など、仕様の見直しや小改造が多岐にわたって継続的に行われていますね。そうした分野の履歴を極めるファンの方々は、さぞかし大忙しのことと思います。
ときあたかも先月、9000系1次車9001F〜9008F編成の行先表示のフルカラー化が行われました。
当ブログでもこうした動向を踏まえつつ、今後折に触れ、そうした変化を京王電車 “車両考現学”として綴っていこうと考えています。
第1回目は、車両の「行先表示」について記してみます。

 【行先表示3態】
33-1フルLDE快速9705号.JPG15-2LED行先表示.JPG33-3方向幕6410号.JPG
 ▽最新のフルカラーLED ▽初期のLEDタイプ  ▽昔からの方向幕
       
最近の改造で一番目につくものは、なんと言っても車両の前面や側面の「行き先表示器」のLED化、及びLEDのフルカラー化ですね。3000系や7000系、当初の8000系までは「方向幕」といって、くるくると回るシート(その昔は語源のとおり布の幕)に行先が書かれたものを表示していました。写真の一番右がそれで、現在では井の頭線の3000系や京王線の6000系、7000系がこれに該当します。実は8000系の初期車も、登場当初は方向幕だったのをご記憶ですか。その後順次写真中央のようなLEDタイプに変更工事が行われました。

ところが導入当初のLEDはフルカラーではなく、色は赤とオレンジ、緑の3色のみでした。日差しが強いと見えにくく、とくに京王線は西日が強いため、先頭車の行き先が見えにくいと不評でした。それが証拠に8000系方向幕車のLED化改造は、まず最初に車体側面のみからスタートし、前面はそのまま方向幕を残すという、臆病とも見える二刀流でスタートしました。
その後、前面も側面も全てLED化され、また井の頭線1000系や京王線9000系などの新車は、最初からLEDで登場するようになりました。
しかし、やっぱり方向幕のほうが見易いと思う利用者は、つい最近まで少なからず存在していたはずです。

それが昨年から、状況が一変し始めました。
自在な色の表示が可能なフルカラーのLED化が実現したからです。これにともない特急は赤、準特急はオレンジ、急行は緑、快速はブルー、各停は白色となり、カラフルで見易く、多彩な色表示が可能となりました。

 【フルカラー LED化された行先表示】
15-4 フルLED側面特急.JPG15-5 フルLED側面準特急.JPG15新型快速.JPG
  ▽特急は伝統の赤   ▽準特急はオレンジ   ▽快速は紺など…

そしてLEDのフルカラー化は、最近の1000系や9000系の新車はもとより、8000系の在来LED車の再改造、さらに一部の7000系10連のリニューアル車にまで及び、先月(21年6月)には、ついに9000系の第1次車までが対象となり、変更工事が終わりました。

33- フルカラー化された9006F 21.6.28笹塚  .JPG
  ▽フルカラー化された9000系第1次車9006F  21.6.28 笹塚▽

フルカラーLEDの見易さは、抜群ですね。特に各停は白文字となり、ご覧のように視認性が抜群に改善され、大変わかり易くなったと評判です。
15-7フルLED側面各停.JPG
      ▽白文字化され、すっかり見易くなった各停の表示▽

 
また優等列車の種別名はこれまでは文字だけでしたが、フルカラー化ではベース地に種別文字が乗るスタイルとなり、いっそう見易くなりました。  
35 フルカラー急行表示.JPG
     ▽フルカラー化で一層見易くなった優等列車の種別表示▽


さらにフルカラー化により、準特急などの末端区間での種別変更情報などもきめ細かく伝えることが可能となり、総体として大変便利になりました。
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  ▽途中から各停になる表示       ▽終点まで先着する表示

若くない私は、アナログ雰囲気満点の方向幕に、強い愛着が残りますが、フルカラーLEDは何と言っても見やすく、判りやすい、かつメンテナンスが容易となれば、もはや時代の流れ、抗しがたいことですね。
6000系方向幕の特急、準特急、急行の写真撮影は今のうちです。

次回もフルカラー化に関するお話です。
posted by 特急高尾号 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 車両 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする