2016年05月29日

No815 日本ダービー "飛田給急行" ことしも


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815-2 急行飛田給行き 7024F  府中競馬正門前 28.5.29.jpg
     ▽ 臨時急行 飛田給行き 7024F  府中競馬正門前 28.5.29 ▽

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競馬場線発の臨時急行飛田給行き、 いわゆる "飛田給急行" がことしも運転されました。

これは東京競馬場で行われる競馬のG1レース、「日本ダービー」終了後、最寄り駅の府中競馬正門前駅から飛田給駅まで臨時運転されるもので、それまで競馬場線内折り返し各停運用入っている1編成が "飛田給急行" に化け、飛田給駅までを5往復、同一編成でピストン輸送するものです。

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        ▽ 飛田給駅到着後、直ちに回送で折り返し ▽

ことしは7024Fが充当されました。
飛田給駅には2番線に到着、復路は直ちに渡り線を通り東府中まで回送。東府中から府中競馬正門前までの1駅は営業運転を行うという、きめ細かな運用です。
ただしきょうは味の素スタジアムでのサッカー輸送による下り特急・準特急の飛田給駅臨時停車運用と時間が重なり、折り返し回送列車としてなかなか下り本線に出られず、遅延に拍車をかけていました。

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    ▽ 臨時ダイヤを表示する府中競馬正門前駅時刻表 ▽ 

ところで 今回のダービー "飛田給急行" の運転時刻は昨年のダイヤと比べると、発時刻が3分繰り上がっています。府中競馬正門前発の時刻はこれまでは15時52分発でしたが、今回は15時49分発からとなっています。
これは昨年9月のダイヤ改正後、11月の天皇賞レース時の運転時刻と同様です。本数はこれまでどおり5本の運転で、以後20分間隔で運転されました。

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   ▽ 多磨霊園−武蔵野台間を走る "飛田給急行" ▽

臨時列車とはいえ、この列車もいわば京王の風物詩です。
調布以東は相模原線からの橋本特急に進路を阻まれて新宿にはたどり着けませんが、府中競馬正門前や途中乗換駅の東府中駅の混雑緩和を少しでも解消するためのスケット運用です。

こうした例は、かつて高尾線でも秋の紅葉シーズンのピーク時、高尾山口発北野行きの臨時急行が運転され、北野で京王八王子発の特急に接続させるという運転も見られました。

なお府中競馬正門前発新線新宿行きの "競馬急行" も、例年どうり運転されました。
ところでサッカー輸送の際、特急・準特急が飛田給駅に臨時停車しますが、下位の新線新宿行き "競馬急行" の方は臨時停車することなく、飛田給駅を猛スピードで通過していくことをご存知でしたか?−。

posted by 特急高尾号 at 18:29| Comment(2) | TrackBack(0) | ダイヤ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月21日

No814 日本ダービー 馬が走る、電車が走る


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      ▽ ダービーラッピングをまとった9031F 若葉台 28.5.21 ▽

29日(日)、東京競馬場で行われる競馬ファン待望の「日本ダービー」が、いよいよ1週間後に迫りました。
近年の京王では、ダービーと言えば、もうこれしかないですね。
ことしも9000系電車に"ダービーラッピング" が施され、競走馬ならぬ、京王電車が沿線を疾走しています。

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ラッピングは今回も等身大の過去レースの優勝馬で、車体側面にどか〜ん!と施されています。

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       ▽ ダービー広告一色の車内  9531号 ▽

9031Fの車内です。
いつもどおり、吊り広告、天井広告とも、全面貸し切りです。
ことしはベース色が赤色で、四方八方どちらを見ても赤、赤、赤の、赤色一色の空間です。
床面は、芝生をあしらったグリーンベルトが敷き詰められています。
ロゴ文字などは入っていません。

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     ▽ ダービー広告が溢れる京王線新宿駅 28.5.17 ▽

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こちらは京王線新宿駅です。
駅構内はいつもどうり満艦飾の化粧となり、近年は1〜3番線のホームドアにもラッピングが行われています。

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    ▽ ダービー広告が溢れる井の頭線渋谷駅 28.5.17 ▽

井の頭線渋谷駅です。こちらも例年どおり、新宿駅同様の賑わいです。

府中競馬正門前が最寄り駅の東京競馬場で、G1レースのダービー、天皇賞などが行われる際、ラッピング電車、新宿・渋谷駅の広告装飾、そしてレース終了後に運転される府中競馬正門前発飛田給行きの臨時急行の運転が、すっかり京王の風物詩となって定着しています。

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    ▽ ヘッドマークが無いダービーラッピング編成
                   9031F 若葉台 28.5.21 ▽

ラッピング編成は、一時は車内窓ガラスへの特殊シール広告や大胆な模様入りの床面広告も登場するなど、乗客のど肝を抜く演出が続きましたが、最近はそうした広告は姿を消しつつあるようです。

そろそろ次回に向け、新しいラッピングの考案が必要かもしれません。
競馬ファンの興奮を誘うだけでなく、一般乗客の目も楽しませてくれるこの風物詩、楽しく、いつまでも長続きして欲しいものです。
そしてもう一つ、毎回思うのですが、ヘッドマークが用意されないことが、 "七不思議" の一つです。

posted by 特急高尾号 at 20:16| Comment(4) | TrackBack(0) | アラカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月20日

No813 「縦置きベンチ」多摩セン・笹塚に 「新行先表示」南大沢にも


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      ▽ 新しい縦置きホームベンチ  
        京王多摩センター駅上りホーム 28.5.20 ▽

京王線ホームに、3月から新しいベンチが登場しています。
ひとつはキティちゃんをはじめとするサンリオキャラクターで装飾されている京王多摩センター駅、もう一つはホームエレベーター新設工事が進められている笹塚駅で見ることが出来ます。

新型ベンチはご覧のように、従来のホーム方向に平行、横型に設置するタイプとは異なり、ホーム方向とは90度対角となる、いわば縦置きに設置されたものです。

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最近になり両駅には、ご覧のような案内も登場しました。
ベンチは「縦置き」型と称し、その目的については、「お酒に酔ったお客様がベンチから立ち上がり、直進して線路に転落するという事案が増えています。それを防止し、お客様に安心して駅をご利用いただけますよう、ホーム上のベンチを【縦】に設置しています。」と説明しています。

そうした事故が京王で続いているのか、一般的な事象なのかについては触れられていません。

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    ▽ 新型ホームベンチ  京王多摩センター駅下りホーム ▽

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      ▽ 新型ホームベンチ  笹塚駅下りホーム ▽

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新型ホームベンチは木目調、一人ひとりの区分を明確にした4人掛けで、イスとイスの間にはテーブルもあり、使い勝手が配慮されています。

ホーム幅の広い京王多摩センター、笹塚駅での試行的設置と思われますが、利用客からは歓迎されそうです。

ホームベンチについては、初期に設置された待合室内ベンチ(強化プラスチック製の腰かけ)の一人ひとり部分の尻部面積が小さく、かつ間隔も極端に狭いため、特に厚着となる冬場は隣の人と体が接触してしまうため、多くの方々が改善を求めているはずです。

今後このタイプの腰掛の改善、待合室内にも駅構内放送スピーカーの設置も検討されることを望みたいと思います。

なお当ブログ794等でお伝えしたフルカラーの橋本駅等の新型ホーム行先案内ですが、南大沢駅にも設置されました。

posted by 特急高尾号 at 17:52| Comment(3) | TrackBack(0) | サービス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月13日

No812 点描京王線 新緑の山口で13Fに逢う


さわやかな陽気と薫風に誘われて、いつもとは反対方向の高尾山口へ−。

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高尾を発車してすぐのトンネルを抜けると、
そこは雪国ならぬ、一面新緑の高尾線の絶景が迎えてくれます。

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高尾−高尾山口間は単線なので、対向列車は見られませんが、自らの線路だけが先に延びているこの光景が、何ともいえません。

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深い緑色の先は再びトンネルが−。
そしてその先には、高尾山口駅で待機している対向列車が、自らの車体を朝日に輝かせているさまが、かすかに見てとれます。

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何と "高尾山トレイン" 、8013Fが出迎えてくれました。

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背後の高尾山の緑と、自ら纏ってるもと2000系 "京王グリーン" との競演です。
しかも緑のヘッドマーク付き特急とくれば、もう舞台装置は完璧です。

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高尾山口駅で大きく深呼吸をしていると、8013Fは休む間もなく、すぐに発車です。

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いま来た道を、こんどは赤いテールランプを輝かせながら、武蔵野の緑輝く沿線に向け、軽快にノッチを上げていきました。

一日切符も出来たことですし、四季折々の "京王散歩" が、気軽に、そして身近になりました。

平成28年5月13日記す

posted by 特急高尾号 at 18:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 点描 京王線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月11日

No811 5年前の京王電車➈ 平成23年3・4月


5年前の京王電車の世界を、当時の「京王線 井の頭線 応援歌」の記事から振り返えります。
今回は、2011(平成23)年3月・4月分をまとめてお伝えします。

【平成23年3月】
<3.11ダイヤ改正へ>
この年3月11日は京王線のダイヤ改定が予定されており、「京王ニュース」でその内容が広報されました。

236-1  京王ニュース.jpg    ▽ ダイヤ改定を伝える京王ニュース23年3月号 ▽

「京王ニュース」で伝えられた改定の内容は、以下のとおりでした。
・早朝時間帯に京王線上り準特急3本、朝時間帯に相模原線系統に
   急行、通勤快速を新設
・夕方時間帯の運行パターンの変更
・日中から夜間時間帯の新宿発着各停の半数を10両編成化
・深夜時間帯に相模原線で列車増発
・土休日の朝間に、都営線からの急行高尾山口行きを増発

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朝の準特急3本の新設は、「早朝準特」と愛称まで命名し、A4サイズの専用パンフレットも用意、さらに景品付きの“朝活応援キャンペーン” も行うなど、これまでにない熱の入れようで、まさに「改定」の心、ここにありといった感じでした。

現在の早朝時間帯の特急・準特急の運転は、この時のダイヤ改定がルーツと言えます。
一方で相模原線では、朝の通勤時間帯、「急行や通勤快速の新設」とあり、通勤快速がまだ新設という形で活躍していました。

236-3 京王ニュース.jpg
また、下り準特急を10分間隔で京王八王子行きに統一する夜間の運行パターンをこれまでの午後5時台から1時間繰り上げて4時台から実施としました。
さらにこの運行パターンの見直しにより、前回平成22年3月のダイヤ修正時と比較し、夜間20時以降の下り準特急の所要時間がさらに1分増加されるなど、早朝に比して夜間はますます “八王子は遠くになりにけり” という状態でした。
当時は、“安全運行確保のために” という大義のために、改定・修正の度に、優等列車の新宿−京王八王子間の所要時間が増大するという時代でした。
ATC導入以後の今日のダイヤ内容を見れば、京王はその後大きく舵を切り替え、速達運転を目指していることがうかがえます。

<3.11ダイヤ改正と東日本大震災>
3月11日−。
この日、ダイヤ改正は予定通り実施されました。
そして午後2時46分、東北地方を中心にマグニチュード9の大地震、東日本大震災が発生しました。

地震発生直後から、京王も全線で運転休止状態となり、ダイヤ改定は半日で頓挫という大変な局面となりました。首都圏の鉄道はどこも運転が困難となり、特にJRは早々と全線で以後の終日運休の方針を打ち出し、ターミナル駅でも構内のシャッターを閉鎖してしまいました。
このため帰宅者が新宿、渋谷を始め各駅で溢れかえり、後日JRのこの対応が “帰宅難民” 発生の原因の一つとして、大きく社会問題化しました。

そうした中、京王は午後11時前に京王線、井の頭線の運転を再開しました。JRが全面運休する中、しかも終夜運転を実施、運賃未払いの状態でも利用を認め(知人から聞いた話)、多摩地区住民の足を確保したことは高く評価されたことでした。

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  ▽ 翌12日の明大前駅 閑散とした中、快速と各停の案内表示 ▽

その後は政府要請による「計画停電ダイヤ」を始め、幾次に渡りこの年の秋まで臨時ダイヤが続きました。

計画停電開始直後の調布以西全面運休からはじまり、その後京王各線の優等列車運休、及び運転本数の半減、列車の冷暖房などの空調の停止、駅の照明やエレベーターの運転取りやめ等の節電策が続けられました。

239-2運休の告示 神泉 23.3.15.jpg

  
 
震災直後は、毎日運転ダイヤが異なりました。


この日は17時〜22時まで、調布以西は完全運休との案内です。

その後も「計画停電」のあおりを受け、5月の連休前まで、運転ダイヤは頻繁に変更されました。

各駅では時刻表ボードに手作りの時刻表を毎回貼り付けるなど、対応に追われました。






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 ▽「計画停電」による臨時ダイヤの案内掲出 23.3.18 ▽

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  ▽ 駅構内が節電された井の頭線渋谷駅  23.3.17 ▽


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 ▽「臨時ダイヤ」を表示するホーム行先案内  23.3.26 ▽

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      ▽ 臨時時刻表を表示  新宿駅3番線  23.3.26▽

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 ▽ 「平日 臨時ダイヤ」とタイトルも表示  
                                       新宿駅    23.3.26 ▽

241-6 聖跡桜ヶ丘の時刻表 23.3.26.jpg
▽「本日のダイヤ」と分かりやすく表示  聖蹟桜ヶ丘 23.3.26 ▽

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  ▽ 時刻表ボードに掲出された「おことわり」  
              聖跡桜ヶ丘 23.3.26 ▽

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▽ 週末の金曜日には、親切に平日と土休日の両方のダイヤを掲示
   もちろん、両方とも臨時ダイヤ めじろ台 23.3.25 ▽

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  ▽ 行先を「永福町」に変更して運転された急行 
                  渋谷 23.3.22 ▽

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 ▽ 行先表示にも「急行 永福町」の表示 渋谷 23.3.22 ▽

3月の臨時ダイヤ期間中、井の頭線では「急行 永福町」行きが午前中に運転されました。午前10時以降の急行運転中止時間帯への移行処置による運転でした。

京王にとっても、利用者にとっても、厳しく、大変な半年でした。

<6000系 39年の活躍に幕−。 完全引退>
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 ▽ 動物園線の新しい主役 7000系ワンマン仕様車 7202F
                 高幡不動 23.3.13 ▽

震災直後の混乱期の最中
、6000系最後の生き残り6022Fが13日、午前10時37分多摩動物公園発、高幡不動10時41分着の運用で、最後の旅客サービスを終了しました。
これで京王の6000系は完全引退、ついに幕を降ろしました。

写真はこの日の午後1時30分過ぎ、高幡不動駅の1番線ホームです。
いつもの6022Fはもういなく、動物園線の新しい主役7000系ワンマン仕様車7202Fが就役していました。

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 ▽ 引退直前の6022F ファンが別れを惜しんで…
                高幡不動 23.3.5 ▽

6000系は京王初の車体長20メートル、4扉車でした。
高度成長時代の京王の大量輸送時代を支え、軌道時代から5000系までの小型、中型車両から大型車両へと大きく脱皮、京王を名実ともに大鉄道へと変貌させた “功労者” でした。

304両も在籍し、39年間という長きにわたって活躍した6000系―。
京王のポスターではありませんが、ほんとうに「ありがとう6000系」という心境になりました。

【23年4月】
<9000系+7000系併結運転>
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   ▽ 9004F+7424Fの併結編成   北野 23.4.1 ▽

ダイヤ改定初日の大震災で列車運行は大幅な変更を余儀されていましたが、20日過ぎから9000+7000系の併結運転が見られるようになりました。しかも臨時ダイヤでの“高尾準特急”の運用に入りました。

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    ▽ 7874+9704                         北野 3.4.1 ▽

いまでこそ当たり前の光景ですが、6000系なき後の10両編成は短期間ですが7000系8+2編成を中心に行われていましたので、日常的な9000系8両+7000系2両の併結運転は、いずれそうなることだろうと分かってはいたものの、ファンの目には一種の新鮮さとして映りました。

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  ▽ 7422F+9007F編成      新宿 23.4.1 ▽

9000系+6000系の併結は車体色が異なるため違和感もありましたが、9000系+7000系は同じステンレス車体のため、大きな違和感は感じません。
京王の新しい光景がスタートした瞬間でした。

<動物園線7201F ラッピング>
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 ▽ 動物柄にラッピングされた7201F  高幡不動 23.4.2 ▽

ステンレスの7201Fが、動物柄のラッピングを施されて登場しました。
それまでのラッピング車6022Fのなきあと、動物園線専用のステンレス車体7201・7202Fのいずれかに、ラッピングがなされるかどうかに注目が集まっていました。
ステンレス車体にラッピングは馴染まないのではないかとの風聞もありましたが…

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 ▽ 新たな楽しい動物たち 7851  高幡不動 23.4.2 ▽

ご覧のように、楽しい動物たちの姿を身に巻いて登場しました。
図柄は、6000系時代とは異なり、新しいデザインとなりました。

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7801号は、「女性専用車」のステッカーを取り付けたままでの登場です。 
ということは、6連と併結して10両編成で本線を走ることもありうるとも言えましたが、ついぞその姿は見ることが出来ず、現在では「女性専用車」のステッカーも取り外されています。
この7201Fは平成27年3月、車内を一新して「新TamazooTrain」として登場しています。

<京王線 防犯カメラ設置2ヶ月>
京王線の車内に、試験的に防犯カメラが設置されたのは、この年の2月28日でした。

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     ▽ 7701号車内に設置された防犯カメラ 23.4.1 ▽       

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4月下旬、当ブログでは「防犯カメラ設置2ヶ月」と題してリポートしています。
まず7000系の7701号に、そして3月下旬には7705号にも設置され、カメラ設置は2編成となりました。これらの車両は通常6+4の10両編成で運転されるため、京王の場合、6号車に防犯カメラ設置車両が連結される事になりました。

当時の京王のホームページやメディア報道によりますと、前年平成22年の京王線の痴漢認知件数は86件となっていて、JR埼京線や中央線よりは少ないものの、私鉄では最悪の状況でした。

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  ▽ 車体側面の「防犯カメラ作動中」のステッカー
    先行したJR埼京線のフォーマットを模したもの ▽

私鉄では最も早く「女性専用車」を導入した京王での「防犯カメラ」設置の実態は、本来であれば京王のイメージ、品位にはそぐわないのですが、被害の多い実態に “背に腹は代えられない” と判断したものと思います。

京王では、「警察から要請があり導入を決めた。最も痴漢が多い10両編成の6号車天井に4台設置し、常時録画する。捜査当局から要請があった場合だけ画像を提供する。」としました。

試行期間は「当分の間」とされましたが、現在も続けられていることは承知の事実です。一方で東急電鉄はことし2016(平成28)年3月、2020年の東京五輪・パラリンピック開催時期までに
セキュリティー向上を目的に所有する1,200両全ての車両に防犯カメラを設置、常時車内を録画すると公表いました。
京王の今後の方針が注目されます。


[ご参考 当時のブログ記事]
〇23年3月16日   大震災 ダイヤの影響
〇23年3月13日   6000系完全引退

〇23年4月1日   9000系+7000系併結運転
〇23年4月2日   動物園線7201F ラッピング

次回は、2011(平成23)年5月・6月分をお届けします。

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2016年05月04日

No810 2018年春 京王VS小田急の陣


808-1 小田急複々線化後のダイヤを伝える28.4.28日経新聞朝刊.jpg
     ▽ 小田急線複々線化後の列車ダイヤを伝える
     平成28年4月28日の日経新聞朝刊記事(一部)▽

4月28日(木)の日経新聞東京地区朝刊社会面(15ページ)を見て、びっくりしました。
「小田急電鉄 朝の列車3割増へ 複々線化でラッシュ緩和」とあり、まとまった記事が掲載されていました。

さっそくソースを調べると、この日小田急電鉄は、「2015〜2017中期経営計画進捗状況」「2016年度鉄道事業設備投資計画」、それに「複々線完成に関する効果について」と題した経営に関する3本の記事を、それぞれホームページ上で公表していました。
日経新聞の記事は、それらを簡潔に要約したものでした。

小田急の公表情報、及び日経新聞記事によると、現在も続けられている東北沢−和泉多摩川間の複々線化工事のうち、残る東北沢−世田谷代田間の工事が2018年3月に完成するとしています。
それに合わせ急行・準急系統と各停を別線に分離して抜本的なダイヤ改正を実施、その内容は平日朝ラッシュ時の各駅から新宿までの所要時間を5〜10分程度短縮するとともに、大幅な列車本数の増加と混雑率の緩和を実現するというものでした。

具体的には、列車本数は3割増加、平日朝ラッシュ時ピークの7時〜8時台の上り列車を現在の27本より9本増やして1時間当たり36本に、また代々木上原からの東京メトロ千代田線への乗り入れ列車も5本から12本に増加させるという内容でした。

つまり複々線化工事完成後の2018年3月ダイヤ改正では、所要時間の短縮、大幅な列車本数増と混雑率の緩和、東京メトロ直通列車増による都心方面へのアクセス向上を実現するというものです。

これらの内容が小田急と並走・競合する京王にとって、あらかじめ想定されていたこととはいえ、実際にどの程度の影響をもたらすのか。
そう遠くはない、あと2年後の事ですから、今後関心が高まるものと思われます。

【京王電鉄では−】
こう考えると、昨年9月実施の京王のダイヤ改正は、この小田急の複々線完成後のダイヤ改正の攻勢と、その後2020年度に予定れているJR中央線快速電車の2階建てグリーン車投入を意識し、現段階で最大限の取り組み、先行実績作りを試みたと言っても過言ではないと考えられます。

つまり、土休日も含めた始発・最終列車の繰り上げ・繰り下げ、早朝始発から深夜までの特急列車運転、ATC活用による列車のスピードアップと所要時間短縮、都営線直通列車の大幅増、特急続行運転のありようが注目された中での橋本特急の継続運転などです。

そしてとどめはことし3月、昨年5月に「検討」を公表したばかりの有料座席指定列車について、いきなり新車投入と運転開始時期を小田急のダイヤ改正時期に合わせたともとれる2018年春と公表したことです。
有料座席指定列車の運転区間には当初から新宿−橋本間の相模原線が設定されていること、車両は現有車両の改修ではなく、新車5000系50両を新造して対応することなども、これでうなずけます。

【京王の奮闘に期待】
有料特急やホームライナーの運転については、小田急には長年にわたる経験とノウハウが蓄積されています。
一方経験のない京王は、有料座席指定列車を現行複線路線で運転するため、ダイヤの設定はもとより、新造車両のグレード、指定席販売方式や改札方式などに真価が問われます。
京王は運転時間を「夜間帰宅時間」としており、現在の狭隘ダイヤの中で具体的にどのような時間帯に設定するのか注目されます。

また小田急との競合区間、たとえば多摩センター−新宿をはじめ各区間で、所要時間については小田急に水をあけられる可能性が想定されます。

列車ごとの駅間所要時間はスマホで簡単に比較が可能な時代に入っており、今後競合区間では所要時間の長短が利用者の乗車選択の大きな要素になりそうです。
小田急は、「複々線完成に関する効果について」のリポートの中で、「ラッシュ時間帯を中心に速達性を向上させ、競合する他路線との差別化を実現」すると明言しています。

混雑率も、小田急は現行の体が触れ合う189%から、新聞・雑誌が楽な姿勢で読める160%程度にまで軽減するとしています。

都心方面への利便性向上については、京王は昨年9月のダイヤ改正で都営新宿線直通列車の大幅増を実現、小田急より一歩先んじた形となっていますが、直通運転の区間急行、快速の所要時間がかかり過ぎ、この点に課題を残しています。

小田急はことし3月にも大規模なダイヤ改正を実施していますが、将来東京メトロ・JRと共同でさらなる都心方面直通列車の速達化、本数増と運転区間拡大などのダイヤ強化が推し進められれば、京王にとっても少なからず影響を受けることを想定しなければなりません。

そうした環境下で笹塚−仙川間の高架化完成(事業期間:平成25〜平成34年度)までにはまだ多くの時間を要するため、小田急の複々線完成ダイヤ改正時から京王の高架化線完成ダイヤ改正時までの間は、京王にとってはある意味正念場、踏ん張りの時期になりそうです。

このように京王にとっては、これから厳しい競争時代を迎えますが、時あたかも小田急が複々線完成時のダイヤ改正概要を公表した同じ4月28日、京王は代表取締役の異動人事を内定し、公表しました。
これまでの代表取締役会長兼社長は代表取締役会長に、代表取締役副社長が代表取締役新社長に就任するというもので、6月に行われる株主総会後に正式決定するという事です。

今回の異動人事の内定については、これまでの実績を踏まえつつも、2020年代以降の京王グループの成長の実現に向け、人心を一新し、新しいスタートを切るための交代と、その意義を説明しています。

京王は沿線の左右をサービス強化、鉄道事業強化策に突き進む競合路線に挟まれる中、有料座席指定列車の運転、高尾山観光輸送強化などを進める一方、その後に続く笹塚−仙川間高架化完成、新ダイヤ開発などを通じ、もっとも基本となる通勤・通学輸送のさらなる利便性の向上・快適性向上を実現してほしいと思います。

それに加え、京王らしい特色として駅施設や車両機能の高度化促進、時刻表や運行情報などの情報発信機能強化など、新たな差別化ポリシーを明確に打ち立て、鉄道事業全体に関するサービスや付加価値向上に向けた伝統の進取の取り組みを、新執行部に期待したいと思います。

posted by 特急高尾号 at 12:42| Comment(7) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月03日

No809 点描京王電車 3000系+1000系=素敵な電車


809-1 井の頭線リニューアルポスター 28.4.jpg

いま井の頭線や京王線電車の車内、京王のホームページ、そして「京王ニュース28年5月号」には、こんな素敵な京王電車が描かれています。

井の頭線1000系電車リニューアルを伝える吊り広告や記事のイラストデザインとして添えられており、素敵なデザイン、なかなかの出来ん栄えです。

でもよく見てみると、『ん、?』−。
『そうだ、かつての3000系に雰囲気がそっくりだ。』と、このイラストを見て感じた方も多いと思います。

94-1 3774 渋谷駅 21.7.3.JPG
 ▽正面2枚窓の3000系3774号 広窓に改造された晩年の姿
                    渋谷 21.7.3 ▽

こちらが、かつての井の頭線3000系です。
イラストは、たしかに行先表示は1000系の通りおでこについていますし、1029Fのレインボーグラデーションの帯も巻いていますが、車体のふくらみ具合、雰囲気はやはり3000系にそっくりです。
とどめは湘南スタイルの正面非貫通、ワイドな2枚窓ですね。
2枚の写真を見ていただければ、共通の雰囲気がよくお分かりいただけると思います。

809-2 変わる井の頭線車内ポスター 28.5.2.jpg

"3000系+1000系=素敵な井の頭線電車" が、いま車内の頭上で泳いでいます。
こうしたイラストを見て愉しめるのも、まさに京王電車ファンの心理がなせる業とでも言うべきものなのでしょうか。

それにしてもこのイラストを描いたイラストレーター氏は、きっと3000系が大好きだったんだろうなぁ…と、心の中で呟いたことでした−。

posted by 特急高尾号 at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 点描 京王線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする