2015年05月08日

No702 京王 “有料座席列車”(特急)の検討を公表 〜中期経営計画〜


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8日、京王は2015〜2017年度の中期経営計画を公表しました。
その広報の中で、収益率向上策として、中期計画の中で「有料座席列車」導入の検討を行うとしています。

広報、及びホームページで公表された「中期3ヶ年経営計画」では、まだその具体的イメージが掴めませんが、同日の日本経済新聞東京地区朝刊(11ページ)記事によると、"有料特急列車導入の検討"とされています。

さらに記事によると、具体的には "訪日外国人の増加をにらみ、土日や祝日の都心から高尾山方面に向かう観光需要を開拓する。平日の夜間帯に『お金を払ってでも座りたい』という通勤客の声にも対応する。導入時期や停車駅、料金などは今後詰める" としています。

全体としての詳細は分かりませんが、京王の広報、及び日経新聞の記事からは、
▽京王線に有料特急の新設
▽土休日の高尾方面への観光需要を開拓
▽その車両を使用し、平日夜間に座席確保を保障する有料列車を運転
という概要が想像できます。

車両については、新造・または改造のどちらでも、小田急のような豪華特急ロマンスカーではなく、東武東上線50000系TJライナーのような、クロスシーとロングシートの切り替え可能な汎用型車両の導入などが可能性として考えられると思います。

さらにダイヤについては、土休日は専用列車としての運転、または南海のような有料と無料の車両を併結した特急の運転も想定できますが、平日夜間の狭隘ダイヤの中ではどのように運転・運用するのか、興味津々です。新宿駅での有料列車、又は車両のホーム利用、料金収受も課題ですが、料金や検札関係はほぼ自動化するものと考えられます。

日経新聞が “有料特急” として、現時点での具体的イメージを報じているのは、京王への独自取材か、あるいは京王からプレス向けのブリーフィングがあり、その情報に基づき記事にしたものだと考えられます。

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いずれにしても、ことし秋に行われるダイヤ改定で、現在の特急の続行運転の成り行きが注目される中、またまた新しいビッグなニュースが飛び込んできました。
ただし3ヶ年の経営計画の中で検討するという事で、3年以内の実現を確約しているわけでもありません。実際には2020年以降の笹塚−仙川間の高架化工事なども視野に入れながらという含みも感じられますが、10年後の世界でもないように感じます。

京王の有料特急については、これまでも社内で検討された経緯があると聞いていますが、今回は中期経営計画の中で検討することをはっきり公表、明言したことに意義があります。今後の検討内容に目が離せませんね。

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本稿は、京王ホームページのIR・企業情報の「京王グループ中期3ヶ年計画」、及び広報文、さらに日本経済新聞の平成27年5月8日版を参照してまとめたものです。

posted by 特急高尾号 at 23:51| Comment(8) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近バタバタしてコメント遅れました。
ううん、いい考えだと思いますよ有料特急は。
普通運賃だけでなく特別料金を徴収してサービスを提供すること、ひとつの考え方だと思いますよ。
まあ、実現には紆余曲折がありますので、あまり過度に期待しないようにしておきましょう。
我々の興味は秋の「ダイヤ修正」か「ダイヤ改定」ですから。
改正と言うと怒られますので(笑)
Posted by 調布の松 at 2015年05月10日 11:07
調布の松さま
IR情報とはいえ、公表して『検討の結果、やりません』では恥の上塗りですから、何かしらの結果は出すものと思われます。
人口減少時代へ向けた安定的経営基盤の確立、高尾山周辺の京王としての総合開発、そして沿線付加価値の向上が狙いと思われます。

別件ですが、"改正と言うと怒られますので−”とは、関係者か、綿密に京王をご覧になっているかのどちらかですね。私は、後者です。
Posted by 特急高尾号 at 2015年05月10日 13:05
こんにちは。
ブログ主さまも日経の記事をお読みになったそうですね。
僕も9000の車内でよみました。
水を差すようですが、有料特急列車の前にダンゴ運転をなんとかしてもらいたいと思います。
朝の明大前なんて京王の風物詩です。
ダンゴ運転をなんとかしないと、折角の有料特急列車に乗っていても、まるで渋滞にはまった高速バスの車内にいるような気分になってしまうと思います。
長々と失礼しました。
Posted by 竜馬じゃなくて京王特急がゆく。 at 2015年05月16日 13:07
竜馬じゃなくて京王特急がゆく様
お便りありがとうございます。朝のラッシュ時間帯の運転は高架線が完成しても、なかなか難しいかもしれませんね。とりあえず夜間の検討ということですが、早朝時間帯は可能ですね。

別件ですが、京王線は2月の朝間ダイヤの一部見直しで2本の列車を削減、路面電車状態も少し改善されましたね。私の乗車する8時30分-9時台の上り列車では、定時や、時には早着も見られるようになり、驚いています。
Posted by 特急高尾号 at 2015年05月16日 19:43
有料特急計画について
悪くはありませんが、やるなら速達性を高めていただければそれで十分です。京王線はやはり朝だけではなく終日だんご運転に近いと思います。そしてまだ早いですが、特急との名前は「陣馬」「高尾」さらに「多摩」なんてのはどうでしょう(笑)面白みはあるかと思いますし、行き先が分かり易いかと。更なる欲を言えば、将来小田急ロマンスカーみたいに都営新宿線直通運用が出ると、使いやすくなるのかな、と思います。
Posted by 千歳のYut4 at 2015年05月23日 20:13
千歳のYut4さま
お便り、ありがとうございます。
どんな列車が、どのような車両で、どのようなダイヤで走るか、いまから楽しみですね。2chでは、これに特化したスレッドまで出来て、連日盛り上がっていますね。
Posted by 特急高尾号 at 2015年05月24日 00:18
1983年の鉄道ピクトリアル京王特集
に当時相模原線開発の計画で時速160`対応
車両と有料特急の計画の案があるいう内容がありました。
両方とも断ち切れましたが。

2018年、京王に有料特急が出るテレビのニュースが出てとき遂にきたかと思いました。
元々東武のTJライナーに京王は目を付けていたのですね。先手切ったのは西武Sトレイン。
目的はリニアでしょうけど。
京王も夢を持ちたかったのでしょう。




Posted by Marantz at 2017年04月20日 13:42
Marantzさま
当ブログに接していただき、また2通もの便りをありがとうございます。
半世紀近くも京王沿線にお住まいとのこと、またピクトリアル誌も80年代の記事に触れられていましたから、相当の"筋金入り京王ファン" なのですね。私もほぼ同様な感じです。

京王が大好きで応援しているが故に、京王のいい点ばかりでなく、改善すべき点も細かく見えてしまい、憤ったり憤慨したりする点も同様のようです。
京王は路面軌道からスタートした会社で、その後も600V時代が長く、そうした背景が企業風土にも色濃く反映し、比較的おとなしい社風と言えますね。そうした中でも1500V昇圧以降、5000系の登場や冷房化の取り組み、女性専用車の登場など進取の気性を見せる時代も見られましたが、一方で広報や企業アピールなどは遠慮深いような印象を受けてきました。
しかしそうした時代のリーダーの皆さんも次々と退社の時代を迎え世代交代が始まっているようで、近年は新しい風が吹き始めているように感じています。
有料特急や新ダイヤにも期待しつつ、2020年以降の新時代の変貌を見つめていきたいとおもいます。
Posted by 特急高尾号(コメント返信) at 2017年04月20日 17:26
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