2017年01月15日

No870 風前の灯 京王線"緑色吊り輪" 残るは2編成


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京王線8000系6+4の10両編成のうち、4両の付属編成に残る、最後の貴重な緑色の吊り輪です。

"風前の灯"という言葉をいまの京王に当てはめてみれば、まさにこの緑色の吊り輪こそ、 "風前の灯" ということになりますね。

870-4 緑色の吊り輪 8262号 28.5.25.jpg

8000系の緑色吊り輪は、2006年9月のダイヤ改定期まで続けられていた土休日運転の「特急 京王八王子・高尾山口」行きの "分割特急" で、その役割を果たしてきました。

当時の分割下り特急は、前6両が基本編成の京王八王子行きで白い吊り輪、後ろ4両が付属編成の高尾山口行きで緑色の吊り輪でした。そしてこの2つの列車が高幡不動まで併結して運転され、高幡不動駅で分割されました。以後は個別の2列車となり、引き続き特急京王八王子行きと高尾山口行きとなり、続行運転が行われていました。(上りはその逆運用)

併結の下り特急が新宿駅を発車すると、「白色の吊り輪の車両は特急京王八王子行き、緑色の吊り輪は特急高尾山口行きです」と、吊り輪の色を説明役としながら、個別の車内放送があったことを懐かしく思い出します。

870-6 緑色の吊り輪  8804号 28.12.19.jpg

今日目にする緑色の吊り輪は、すでにその役割を終えていますが、その時代の名残りとして今に残っているものです。

その緑色の吊り輪も大規模改修や臨時の吊り輪交換で次々と姿を消し、昨年末には14編成中8002F・8004F・8012Fの3編成のみを残す絶滅危惧種となっていました。
そしてこのほど、8002Fがリニューアルを終えて白い吊り輪に衣替えして出場。緑色の吊り輪はいよいよ残すところ8004F・8012Fの付属編成に僅か8両を残すのみとなり、まさに絶滅寸前の状態となってしまいました。

吊輪の交換は8006F・8009Fなどに見られるように、大規模改修、リニューアルを行うことなく、突然緑色から白色に変えられたケースもあることから、今後いつまで見られるかの保証はありません。

870-7 緑色吊り輪 8262号 28.5.25.jpg

この緑色吊り輪ですが、京王八王子・高尾山口2ルートへの同時速達運転ニーズに応える分割特急運転において、今日のようなLED行先表示システムがない時代、乗客の誤乗防止を図る方策として、当時の社員の皆さんの創意工夫などによって実現したものだと思います。

小さくても大きなシンボル的役割りを果たしたこの緑色の吊り輪は、首都圏の代表的な行楽地高尾山を擁する京王の分割特急運転時代、乗客の誤乗防止と安全輸送を支えた立役者であったことは、利用者からも、ファンの目から見ても明らかです。

引退が近づいていますが、京王の高尾山行楽輸送発達史の生き証人として、将来の8000系保存車ともども、その一部を大切に保存・管理し、その意義を後世に伝えて欲しいと思います。

[写真]
  8804号 8262号など
  平成28年5月・12月撮影

posted by 特急高尾号 at 15:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 車両 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
寒いですね。ちょっと風邪気味です。

さて、緑色の吊り輪懐かしいですよ。
もうじき見れなくなるのは寂しい限りです。
何とか残して貰えないですかねえ。
例えば形などは現代風でもいいですから
ある編成はすべて緑色にするとかね。ダメですかね。
古きよき時代の象徴として後世に残して欲しいものです。

気持ちがなえちゃうので、ここらで失礼します。
Posted by 調布の松 at 2017年01月16日 18:36
調布の松さま
風邪をひかれぬよう、お気を付けください。
リニューアル最後の1編成は、新型の吊り輪に変えるのですが、あえて付属編成分の1〜4号車は。緑色のものにするというのも手かもしれませんね。
れーるランドと京王資料館が連携し、こうした利用者に直結した品々も収蔵品として保存・管理して欲しいですね。
もっとも、将来、8000系も1両を保存すると思いますので、1/3位を緑色のもので保存・展示して欲しいですね。

Posted by 特急高尾号(コメント返信) at 2017年01月16日 21:19
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